ニュース
AWS、インテル製CPUの脆弱性に「影響はない」 パフォーマンス低下の可能性には触れず
米Amazon Web Servicesは、米Intel製CPUで見つかった脆弱性「Downfall」について「AWSの顧客データとインスタンスは問題の影響を受けず、顧客の行動は必要ない」とコメントした。
米Amazon Web Servicesは8月8日(現地時間)、米Intel製CPUで見つかった脆弱性「Downfall」について「AWSの顧客データとインスタンスは問題の影響を受けず、顧客の行動は必要ない」とコメントした。
Downfallは、Intelのメモリ最適化機能を悪用することで、CPU内部のレジスタファイルを意図しないソフトウェアに提供できてしまう脆弱性。発見者である米Googleの研究者ダニエル・モギミ氏によれば、同じコンピュータを共有する環境で、他ユーザーの他ユーザーのパスワード、電子メールのメッセージなどを盗める可能性があるという。クラウド環境でも同様に資格情報などを窃取できる恐れがあるとしている。
Intelは修正に向けたアップデートを提供済み。ただし、適用によりパフォーマンスの低下を招く可能性があり「ほとんどのワークロードに対するパフォーマンスへの影響は最小限だが、特定のワークロードでは最大50%のパフォーマンスへの影響が見られる場合がある」としている。AWSはパフォーマンス低下の影響については触れていない。
関連記事
- Intel、Qualcommのプロセッサを製造すると発表 AWSはパッケージング技術を採用
Intelが数世代先のプロセス「Intel 20A」でQualcommのプロセッサを製造すると発表した。また、新パッケージング技術「Foveros Omni」をAmazonのAWSが採用する。 - AWSがMacインスタンスを提供開始 2021年にはM1搭載Macも
Macを買わなくてもアプリ開発ができる。Amazon AWSが提供を始めた。 - 市販のMac miniをそのまま使用 AWS幹部が「Macインスタンス」の仕組みを説明
米AWSが12月1日に発表し、話題を呼んでいる「Macインスタンス」。その仕組みはどうなっているのか。AWSのシニアバイスプレジデントが説明した。 - AWS障害、“マルチAZ”なら大丈夫だったのか? インフラエンジニアたちはどう捉えたか、生の声で分かった「実情」
AWSの障害に、各社はどのように対応したのか。ITmedia NEWS編集部では問題に直面した企業やエンジニアに聞き取り調査を行った。生の声から、実情が見えてきた。 - AWSで「富岳」用ソフトを利用、“飛沫シミュ”も可能に? 理研が研究
理化学研究所計算科学研究センターが、「富岳」用ソフトウェアをAWS上で実行できる環境の構築に向け、米Amazon Web Servicesと協力を始めた。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.