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「王様戦隊キングオージャー」制作の裏側 バーチャルプロダクション撮影のメイキング公開
東映が、特撮ドラマ「王様戦隊キングオージャー」のメイキング映像を公開した。「LEDウォール」という巨大なLEDパネルを活用した撮影手法「バーチャルプロダクション技術」の様子を映している。
東映は8月18日、放送中の特撮ドラマ「王様戦隊キングオージャー」のメイキング映像を公開した。「LEDウォール」という巨大なLEDパネルを活用した撮影手法「バーチャルプロダクション技術」の様子を映している。
映像では、バーチャルプロダクションに対応したソニーPCLのスタジオ「清澄白河BASE」での撮影風景を披露。同作を手掛ける大森敬仁プロデューサーや上堀内佳寿也監督、主演の酒井大成さんへのインタビューも交え、クロマキー合成との使い分けなど制作手法も解説している。
バーチャルプロダクション技術とは、バーチャルな背景と、俳優や小道具などの実物を同時に撮影して合成する手法。キングオージャーでは、LEDウォールに映像やCGを表示しながら撮影を行っており、2023年3月の初回放送時には「クオリティーが高すぎる」「予算は大丈夫なのか」と話題になった。
東映は22年10月にバーチャルプロダクション部を設立。23年1月にはLEDウォールを備えたスタジオを東京都の撮影所に新設し、映像制作に取り入れている。王様戦隊キングオージャーにおいては、自社スタジオと清澄白河BASEを併用しているという。
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