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初代「オーロラビジョン」のブラウン管が「未来技術遺産」に
国立科学博物館は5日、「重要科学技術史資料」(愛称:未来技術遺産)に、三菱電機が1970年代に開発した第一世代「オーロラビジョン」のCRT光源管(ブラウン管)など20件を登録すると発表した。
国立科学博物館は9月5日、「重要科学技術史資料」(愛称:未来技術遺産)に、三菱電機が1970年代に開発した第一世代「オーロラビジョン」のCRT光源管(ブラウン管)など20件を登録すると発表した。
CRT光源管の他、1979年に作られた試作品、第二世代オーロラビジョンのマトリクス発光素子などが未来技術遺産に登録される。
オーロラビジョンは、1980年に米国の「ドジャースタジアム」に設置された世界初の屋外用フルカラー大型映像装置(現地での名称はDiamond Vision)。当時の屋外表示装置は白熱電球を用いた電光掲示板が主流だったが、三菱はRGBのCRT(ブラウン管)を数万個も並べるという手法で8.7(幅)×5.8(高さ)mの大型ディスプレイを作った。
この他、新たに未来技術遺産として登録されるものには、国産ミシンの先駆けとなったジャノメ「パインミシン100種30型」(1935年ごろ)や国産初の露光・現像一体型卓上複写機「リコピー101」(1955年)などがある。さらに国産ではないが、日本でのジュラルミン開発を加速させたとされる「ツェッペリン飛行船骨組みの破片」(1910年代)も含まれている。
未来技術遺産は、日本の科学技術や産業技術の発展を示す資料を保存し、次世代に継承するために国立科学博物館が2008年から実施している登録制度。登録は今回で16回目で、登録は累計363件となった。
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