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Google、不正な位置情報追跡で提訴したカリフォルニア州と9300万ドル支払いで和解へ
カリフォルニア州司法長官は、Googleの位置情報追跡が州法に違反しているという申し立てを、9300万ドルの支払いと差し止め条件の受け入れで和解すると発表した。
米カリフォルニア州司法長官のロブ・ボンタ氏は9月14日(現地時間)、米Googleの位置情報に関するプライバシー慣行がカリフォルニア州の消費者保護法に違反しているという申し立てを解決するために、Googleに9300万ドルの和解金支払いを求める和解案を発表した。
この申し立てでボンタ氏は、Googleが消費者に対し、位置情報を実際以上に制御可能だと誤解させたと主張した。
Googleは違反行為を認めてはいないが、和解金の支払いと、州が提示する差し止め条件を受け入れることに同意した。
差し止め条件は以下の通り。
- 位置情報関連のアカウント設定を有効にする際、ユーザーに追加情報を表示する
- 位置追跡に関する透明性を高める
- 「位置情報テクノロジー」Webページを通じて、Googleが収集する位置データとその使用方法に関する詳細情報をユーザーに提供する
- ユーザーの位置情報が広告のパーソナライズに使用される可能性があることをユーザーに開示する
- ロケーション履歴データを使用してユーザーの広告ターゲティングプロファイルを作成する前に、ユーザーに開示する
- プライバシーに重大な影響を与える、位置設定および広告のパーソナライゼーションの開示に対するすべての重要な変更について、Google社内のプライバシーワーキンググループによるレビューと文書による承認を得る
Googleは2022年、米40州の司法長官が起こした同様の訴訟を、3億9150万ドルの和解金で解決している。
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