Xboxのプランなどの極秘文書、誤って数日間一般公開 FTC対Microsoftの訴訟で
Activision Blizzard買収を巡るFTCとMicrosoftの訴訟の一環で、連邦地裁の公式WebサイトにXboxに関する極秘文書が誤って数日間公開されてしまった。裁判所は文書を削除し、責任はMicrosoftにあると語った。
米Activision Blizzard買収を巡って米連邦取引委員会(FTC)が米Microsoftを提訴した訴訟の一環で、米カリフォルニア州北部地区連邦地裁は裁判資料として大量のMicrosoftの社内文書を公開している。
そうした文書に紛れて、本来公開すべきではなかったXboxの今後のプランについての詳細な文書が9月15日(現地時間)、公開されてしまった。ゲームフォーラムReseteraの参加者が18日に気づいて言及し、多数の米メディアも文書をダウンロードして記事化した。地裁は19日、文書を削除した。
文書によると、Microsoftはコードネーム「Brooklin」の下、Xbox Series X本体を2024年に新たなデザインに刷新する計画という。文書には新デザインの画像やスペックも掲載されている。The Vergeは画像を含む文書を記事に掲載した。
同裁判所のジャクリーン・スコット・コーリー判事は19日に提出した文書(PDF)で、問題の文書はMicrosoftが14日に裁判所に提供したリンクに含まれていたもので、裁判所はそれを訴訟ページにアップロードしたと説明。その後Microsoftから非公開情報が含まれているという報告を受け、リンク全体を削除したとしている。22日までに問題の文書を除いた文書を再公開する計画という。
FTCは米NBC Newsに対し、「これらの文書を法定のアップロードする際の誤りの責任はMicrosoftにある」と語った。
関連記事
- MicrosoftとActivision Blizzard、買収完了期限を10月18日に延期 英CMA待ちで
MicrosoftはActivision Blizzardの買収完了期限を7月18日から10月18日に延期すると発表した。英規制当局のCMAは、この取引の調査完了を8月29日としている。 - MicrosoftのActivision買収、FTCによる控訴は棄却、英規制当局は結論延期
MicrosoftによるActivision Blizzardの買収を阻止しようとしてきた米FTCが敗訴し、残る英規制当局は結論を8月29日までに出すとしている。 - MicrosoftによるActivision Blizzard買収訴訟、FTCが控訴
FTCはMicrosoftによるActivision Blizzard買収を一時停止するよう控訴裁に控訴した。Microsoftの法務責任者はこの行動を「遺憾に思う」とツイートした。 - 米連邦取引委員会(FTC)、MicrosoftのActivision Blizzard買収を阻止へ
米連邦取引委員会(FTC)は、Microsoftが1月に発表したActivision Blizzardの買収を阻止しようとしていると発表した。ゲーム業界の競争相手を抑圧するおそれがあるとして提訴する。Microsoftの法務担当者は「この訴訟には自信がある」とツイートした。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.