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指名手配犯情報をアプリで共有 防犯ブザー機能も 個人開発「みんなのチカラ」
指名手配犯の情報共有機能や防犯ブザー機能などを備えたアプリ「みんなのチカラ」を、個人開発者のYuKiOさんが公開した。
指名手配犯の情報共有機能や防犯ブザー機能などを備えたスマートフォンアプリ「みんなのチカラ」を、個人開発者のYuKiOさんがiOS/Android向けに公開した。「社会や街の安全に貢献するためのプラットフォームを提供する」としている。
大分県別府市で2022年6月、男子大学生2人が死傷したひき逃げ事件を知り、容疑者逮捕に協力できないかと考えたのが開発のきっかけ。この事件では、道路交通法違反(ひき逃げ)の疑いで、八田與一容疑者(27)が重要指名手配されいる。
アプリのユーザーが八田容疑者とみられる人物を目撃した場合、「指名手配」メニューから特徴や振る舞いなどを書き込んで情報提供したり、大分県警にワンタップで電話したりできる。
「緊急ブザー」機能も搭載。マナーモードにしていても、タップすると最大音量で鳴る。行方不明者の情報を募る機能や、自治体などが発信する不審者情報を掲載する機能も準備している。
YuKiOさんは、「指名手配犯の情報は、各警察署や都道府県警のWebサイトにバラバラに掲載されていたり、通報先がわかりづらかったり、似た人を見た気がしても、本人か不安で通報をためらうといったことがある」と考え、通報へのハードルを下げるべくアプリを開発したという。
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