「電源ボタン5回連打」で自動通報も スマホの意図しない通報に注意を
スマートフォンに搭載された緊急通報機能による誤通報が国内外で報じられるなか、NTTドコモやMVNOサービス「IIJ mio」を展開するインターネットイニシアティブが、Android 12以降を搭載したスマートフォンでの意図しない緊急通報に対して注意喚起を行っている。
スマートフォンに搭載された緊急通報機能による誤通報が国内外で報じられるなか、NTTドコモなどの携帯各社は、Android 12以降を搭載したスマートフォンでの意図しない緊急通報に対して注意喚起を行っている。
Android 12以降のスマートフォンでは、電源ボタンを素早く5回押すと緊急通報する仕組みが搭載されている。緊急時に複雑な操作なしに通報できるようにするもので、5回連打したあとはアラーム音(オン/オフ可能)とともに5秒のカウントダウンを表示。キャンセルしなければそのまま通報する。
しかし、ドコモでは意図しない通報をすることがあるとしており、ユーザーに対し設定の確認を呼びかけている。解除する場合は、「設定」→「緊急情報と緊急通報」→「緊急SOS」→「緊急SOSの使用」にアクセスするように案内している。
なお、iPhoneにも同様の機能が搭載されている。「長押しして通報」が有効になっている場合は、サイドボタンとボリュームキーを同時に長押ししたままにすると、警報(オン/オフ可能)とともにカウントダウンを開始。キャンセルせずそのまま終了すると緊急通報する。設定次第では、Androidと同じように、サイドボタンを5回連打でカウントダウンを開始(以降の挙動は同じ)することも可能だ。
もし、間違って発信してしまった場合だが、無言で切ってしまうと安否確認として折り返しの電話が掛かる場合もあるという。そのため、一部の県警では電話を切る前に間違い電話であると伝えてほしいと呼びかけている。
緊急時だと、ロックを解除し、電話アプリを立ち上げて通報することが難しい場合も多い。Androidでは、緊急通報と同時に動画の撮影をスタートする設定も用意されていたりと、いざという時に便利な機能に変わりはない。動作するトリガーと挙動を把握しつつ利用したい。
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