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新型テスラ「Model 3」で“消えたモノ”と“増えたモノ” 実車を見た前モデルオーナーの素直な感想(4/6 ページ)

Tesla Model 3の新型が登場した。21年型のModel 3に乗る筆者としては、どこがどのように進化したのか大いに気になる。去る9月8日、メディア向けにお披露目された新型の魅力を写真を中心に振り返ってみる。

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エロさが足りないアンビエントライト

 シンプルな内装が特徴のModel 3だが、新型にはアンビエントライトがついた。といっても、メルセデス・ベンツやBMWといったドイツ系の“エロい"イルミネーション(私見です)とは異なり、控えめでシンプルな印象の出来栄え。メルセデスの派手なアンビエントライトを見た後では物足りないと感じる向きもあろう。


フロントウィンドウの下にアンビエントライトがついた。タッチスクリーンの操作で色を変えることができる

アンビエントライトはドアにも設置され、前席から後席まで乗員を包み込むようにLEDの光りを放つ。助手席足元で赤く光るのはETC車載器

 アンビエントライトがエモーショナルな快適性を追求する“飛び道具"なら、次に紹介するベンチレーションシートは、まさに身体に直接働きかける正攻法な快適装備だ。シートに小さな穴が無数に空いており、ここから冷風が出てくる。夏場の不快な蒸れとはおさらば。リアシートにも穴が開いてるがベンチレーションは付かない。


ベンチレーション付きのシート。旧型とシート形状自体に大きな変化はない。アタリの柔らかいたっぷりとした座り心地は変わらず

安っぽいウッドパネルからの卒業

 内装デザインは、前例踏襲型で極めてシンプルにしつらえてある。というか、そのシンプルさに磨きがかかっていると感じた。黒内装を選ぶと、旧型には木目パネルが配されているが、このパネルがどうにも中途半端で安っぽかった。筆者の場合、前車のメルセデス・ベンツに配されていたバーズアイのウッドパネルが見た目、質感共に素晴らしかっただけに、相対的に残念に思える部分だった。

 しかし、新型はウッドパネルが廃止され、ファブリック系の素材に統一されている。

 中途半端なウッドを用いるより、シンプルを追求するという意味で、こちらの方が好感度が高い。「ミニマル」がキーワードのModel 3に豪華な内装は求めない。


エアコンの吹き出し口も“吹き出し口"然としたフィンのある形状ではなく、横一文字のスリット型なのは変わらず。これもシンプルさを醸し出す要因かもしれない

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