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アプデしたら在庫が消えた──変化するゲーマーのニーズをすばやく捉えたREALFORCE「GX1」キーボード(2/2 ページ)

4年ぶりに幕張メッセの全館を使い、盛況のうちに閉幕した「東京ゲームショウ2023」。ゲーマー向けのハードウェア関連の展示の中でも、試したいという人が終始途切れなかったのが、高級キーボードの老舗として知られるREALFORCEのブースでした。

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 東プレは、もともとアナログ検知できるキースイッチを採用していましたが、このファームウェアはその機能をさらにゲームに振った機能追加となりました。そもそも同社は静電容量無接点方式に慣れており、ゲーマーのニーズに素早く対応した結果ともいえます。

 そして、今回どうしてこのような優れたアップデートが可能となったのか、東プレに質問してみました。

──Dynamic modeの機能追加とKill SwitchをGX1発売当時に搭載できなかった理由はなぜですか?

東プレ:ちょうど発売前後の時期で、ユーザーの皆さんのニーズが大きく変化したためです。両機能の追加は、当初構想にありませんでした。GX1キーボード発売後、ユーザーの要望に応える形で「Dynamic mode」をアップデートしました。たた、それだけではではインパクトに欠けると感じたため、「Kill Switch」という新しいアイデアを取り入れました。

──いつ頃から、Dynamic modeの機能追加とKill Switchは計画していたのか?

東プレ:発売前後の時期に計画を始めました。Dynamic modeの機能追加はテスターの皆さんのフィードバックを元にしたもの。Kill Switchは、GX1キーボード担当の思い付きがきっかけでした。

 7月のアップデート前にも、Dynamic modeそのものは搭載されていましたが、そのアップデート後より細かい追従が可能になり、ユーザーの評価が上がったというわけです。

 東プレといえば、業務用キーボードから始まり、コンシューマー向けブランドのREALFORCEも仕事道具のイメージの強いメーカーです。そのREALFORCEのゲーマー向け製品として注目されたGX1。キーキャップが天板から浮いているように見え、かつLEDイルミネーションで光るデザインは、これまでのREALFORCEとは違う、いかにもゲーマー向けのデザインではありました。

 しかし、そのデザインだけではなく、中身のソフトウェアをアップデートすることで、よりゲーマー向けのキーボードとして進化し、それが評価され、今や絶賛品薄の大人気となったことは、記憶にとどめるべき内容といっていいでしょう。

 また、Kill Switchは業界初の機能となっており、まだ評価が固まってはいません。しかし、そういった機能に挑戦していく姿勢も含め、REALFORCEがいよいよ本気を出してきたぞ、といっていいでしょう。


REALFORCEブース

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