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三井不動産が“社内ChatGPT”利用開始 従業員2500人に展開
三井不動産が、生成AIを活用した社内チャットツール「&Chat」を8月から利用していると発表。アイデア出しや文章の要約に、全従業員約2500人で活用しているという。
三井不動産は10月10日、生成AIを活用した社内チャットツール「&Chat」を8月から利用していると発表した。全従業員約2500人で利用しているという。当面は社内の業務効率化を目的に運用するが、顧客からの問い合わせ対応での活用も今後目指す。
&Chatは、ChatGPTと同様に文章の要約や翻訳、アイデア出しなどに活用できる社内チャットサービス。入力した情報が二次利用されない仕組みを整備した他、文章の要約や翻訳といった用途で、より精度の高い回答を得るための「プロンプト集」も社内に展開した。
社内データとの連携も進める。まずは社内システムのマニュアルと連携させ、これらに基づいた回答ができるようにした。今後、連携するデータはさらに増やす。開発には、大規模言語モデル「GPT-4」などのAPIを米Microsoftのクラウド「Microsoft Azure」経由で使えるサービス「Azure OpenAI Service」を活用した。
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