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アドビ、生成AIを刷新 画像を貼って「このテイストで出力して」も可能に テキスト→動画生成も開発中(2/2 ページ)

2023年3月にβ版を提供し、9月から正式提供をスタートした米Adobeの生成AI「Firefly」に早速アップデートが入った。プロンプトから画像を生成するモデルが後継の「Adobe Firefly Image 2 Model」に刷新された。

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「写真/テキスト→動画生成」も開発中

 今回、Fireflyには複数のモデルが存在することも明かされた。同社の大規模カンファレンス「Adobe MAX 2023」で同時に発表されたIllustratorの生成AI機能「テキストからベクター作成」は、「Adobe Firefly Vector Model」という専用モデルにより実現。生成Match機能もIllustratorで使用できる。デザインツールの“簡易版”ことAdobe Express向けには「Adobe Firefly Design Model」が搭載された。


Illustratorに搭載された「テキストからベクター生成」にも「生成Match」が搭載されている。添付した自作のイラストのスタイルをもとに「温かい砂漠とサボテン」というイメージを生成したもの(画像左)

 Firefly Design Modelは、テンプレートそのものをプロンプトから生成できる「テキストからテンプレート作成」を実現したり、作成したデザインをYouTubeやInstagram、TikTokなど複数のSNSにアスペクト比を最適化したりする機能を持つ。また、トーンを維持したままのコンテンツ制作も可能で、企業のマーケティングなど、ブランドガイドラインを保持しつつバズに乗ったスピーディな広告コンテンツ配信が可能になるという。


デザイン万能ツールになりつつある「Adobe Express」にも生成AIモデル「Firefly Design Model」を搭載

 また開発中のモデルとして、プロンプトからオーディオを生成する「Firefly Audio Model」、テキストや画像から動画を生成する「Firefly Video Model」、3Dモデルを生成する「Firefly 3D Model」も披露された。

 Firefly Video Modelのデモビデオでは、「a blue ocean surrounded by rocks」(岩に囲まれた青い海)と入力すると、波が岩にぶつかって飛沫を上げる複数の動画を生成。また画像からの動画生成では、象の写真から数秒の動画クリップを出力していた。


プロンプトから動画を生成するデモムービー(岩に囲まれた青い海と入力)

象の画像から1〜2秒のクリップを出力するデモもあった

取材協力:アドビ

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