内閣府、広報に“VTuber”起用 宇宙開発利用大賞のPRキャラに「宇推くりあ」が就任
内閣府は、主催する表彰制度「宇宙開発利用大賞」のPRキャラクターにバーチャルYouTuber(VTuber)「宇推くりあ」さんが就任すると発表した。
内閣府は10月13日、主催する表彰制度「宇宙開発利用大賞」のPRキャラクターにバーチャルYouTuber(VTuber)「宇推くりあ」さんを任命したと発表した。同制度の公式Webサイトやポスターに宇推さんのイラストを採用している。高市早苗内閣府特命担当大臣は会見で「募集を広く周知するため」と理由を話した。
宇宙開発利用大賞は、宇宙開発利用の推進に大きく貢献した成功事例を表彰する制度。日本の宇宙開発利用の進展や、宇宙開発利用に対する国民の認識と理解の醸成を目的としている。自薦・他薦問わず応募可能で、第6回となる今回は11月17日まで応募を受け付ける。
宇推くりあさんは、ロケット工学系VTuberとして個人で活動している。ロケットや衛星の打ち上げの際にはライブ配信による同時視聴企画などを行っており、専門性の高い解説などが反響を呼んでいる。JAXAが3月に次期主力ロケット「H3」試験1号機の打ち上げに失敗した際には、寄付を呼び掛ける投稿も話題になった。
PRキャラへの就任発表後、宇推さんはX(Twitter)のスペース機能にて「みんなが手伝ってくれたからここまでこれた。本当にみんなありがとう」と感想を語った。また、PRキャラの就任に当たり、宇推さん自身が宇宙開発利用大賞を受賞した場合は、辞退する方針であると明かした。
9月には総務省も、SNS上での誹謗(ひぼう)中傷対策を呼び掛ける動画と特設サイトに、VTuberの「壱百満天原(ひゃくまんてんばら)サロメ」さんを起用。広報活動におけるVTuberの活用が続いている。
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