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生成AIで業務の6割削減、26年までに サイバーエージェントが生成AI活用推進組織
サイバーエージェントは、生成AI活用推進組織「AIオペレーション室」を新設したと発表した。
サイバーエージェントは10月18日、生成AI活用推進組織「AIオペレーション室」を新設したと発表した。同社全社員の生成AIに関するリテラシーの向上や、生成AIを業務活用すための環境整備が目的。同社は「2026年までに現在のオペレーション業務の6割削減を目指す」としている。
生成AIの活用強化のための取り組みとして同社では、「賞金総額1000万円! 生成AI徹底活用コンテスト」を開催。業務効率化やコスト削減、既存サービス改善、新規事業案のアイデアなどが約2200件集まったという。グランプリは「AIを活用したスケジュール自動調整ツール」で、強化学習を使ったスケジュール調整によって、月間6万時間の時間削減を見込むもの。
同社では16年にAI研究組織「AI Lab」の設立や、23年5月に独自の日本語大規模言語モデルを一般公開するなど、AI研究に力を注いでいる。また、広告作成業務の効率化を目指す「ChatGPTオペレーション変革室」や、アニメやゲーム業界での生成AIの利用法を探る「アニメーションAI Lab」「ゲームAI Lab」を開設するなど、生成AIの業務利用にも関心を示している。
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