生成AI 若者は「おもしろいコンテンツを生み出す」 中高年は「仕事を手伝ってくれる」 アドビの意識調査
若者にとって生成AIは「おもしろいコンテンツを生み出すもの」というイメージが、中高年には「仕事を手伝ってくれるもの」という印象がある――アドビの調査でこんな傾向が。
若者にとって生成AIは「おもしろいコンテンツを生み出すもの」というイメージが、中高年には「仕事を手伝ってくれるもの」という印象がある――アドビが10月26日に公表した生成AIに対する意識調査で、こんな傾向が見えた。
調査は2023年7月、全国の15〜65歳の男女900人を対象に実施。X世代(40-65歳)、Y世代(25-39歳)、Z世代(15-24歳)と性別それぞれ均等割り付けた。
生成AIの認知状況を聞いたところ、「言葉の意味を知っている」「意味は知らないが、言葉を聞いたことがある」を合わせた結果はX世代で68.4% 、Y世代で67.4%、Z世代で59.4%と、X世代が最も多かった。
生成の使用経験について聞いたところ、Y世代の利用経験が最も高かった。特に画像生成AIは「使っている」「使ったことはあるが、現在は使っていない」がY世代で合わせて23.0%とZ世代より3.6ポイント、X世代より16.3ポイント大きかった。
生成AIに対するイメージ(複数回答)では、「おもしろいコンテンツを生み出すもの」がZ世代で39.0%、Y世代で34.0%と両方の世代で最多。2位以下は「仕事を手伝ってくれるもの」「簡単に情報を検索してくれるもの」と続いた。
X世代では「仕事を手伝ってくれるもの」(37.3%)、「簡単に情報を検索してくれるもの」(34.3%)、「情報を整理してくれるもの」(32.7%)との回答がトップ3で、実用性を重視している傾向が見えた。
関連記事
- アドビ、生成AIを刷新 画像を貼って「このテイストで出力して」も可能に テキスト→動画生成も開発中
2023年3月にβ版を提供し、9月から正式提供をスタートした米Adobeの生成AI「Firefly」に早速アップデートが入った。プロンプトから画像を生成するモデルが後継の「Adobe Firefly Image 2 Model」に刷新された。 - 「このカップル、絵面が濃い」──オタ恋の“AI広告”が話題 運営「女性入会者数が3〜7倍増えた」 そのワケは
肥満体形の男性と、女性のツーショット写真──そんな画像広告を展開するマッチングアプリ「オタ恋」のAI広告が話題だ。この広告掲載後には、男性は1.5〜2倍程度、女性は3〜7倍程度、入会者が増加したという。 - なぜ僕らは画像生成AIよりも人のイラストに惹かれるのか 改めて問われる「自分は何がしたかったのか」問題
- 生成AIで業務の6割削減、26年までに サイバーエージェントが生成AI活用推進組織
サイバーエージェントは、生成AI活用推進組織「AIオペレーション室」を新設したと発表した。 - 人間の好みを対話で引き出す言語モデル「GATE」 米MITが開発
米マサチューセッツ工科大学(MIT)などに所属する研究者らは、人間の好みを対話で引き出す言語モデルを提案した研究報告を発表した。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.