回転ディスプレイで縦横自在 1インチセンサーになった小型ジンバルカメラ「Osmo Pocket 3」
中国DJIが、ジンバルを搭載した小型カメラ「Osmo Pocket 3」を発表した。1インチCMOSセンサーを搭載し、回転する2インチの液晶ディスプレイを搭載。縦・横に回転することで電源をオンオフしたり、構図を直感的に変えることができる。
中国DJIは10月25日、ジンバルを搭載した小型カメラ「Osmo Pocket 3」を発表した。1インチCMOSセンサーを搭載し、回転する2インチの液晶ディスプレイを搭載。縦・横に回転することで構図を直感的に変えることができる。
Osmo Pocke 3は、3軸ジンバルで物理的にカメラユニットをスタビライズする小型カメラシリーズ。前モデルまではスクエア型の小型モニターを搭載していたが、新モデルは大型化したワイドOLEDパネルを搭載。しかも回転機構を備えることで、縦画面→横画面での電源オンオフ、縦動画・横動画のシームレスな切り替えが可能になる。
初代は1/2.3インチ、2世代目は1/1.7インチだったセンサーサイズは、今回初めて1インチに大型化。センサーは全画素高速フォーカスに対応し、高度なフォローAF機能「ActiveTrack 6.0」が利用できる。カメラの前に持ってきた商品に優先してAFする「製品展示モード」も用意する。
4K120fpsに対応し、10bit D-Log M、10bit HLGの収録が可能。タイムコード機能を内蔵しており、異なるカメラで撮影した映像をシームレスに同期できる他、ライブ配信機能、Webカメラ機能、スキントーンに合わせて露出を微調整する機能もあるという。また3つのマイクを内蔵し、風ノイズを低減しつつすべての方向をステレオ録音可能。ワイヤレスマイク「DJI Mic」にも対応する。
編集アプリ「LightCut」も用意。AIで撮影した映像からハイライトシーンを自動で認識し、4K映像として出力することができる。アプリには複数の動画テンプレートが搭載されており、Vlog、旅行、パーティー、家族行事、ペット、グルメ、日常といったテンプレートから選ぶことができる。しかも、スマートフォンに映像をダウンロードすることなく編集できるという。
アクセサリーとして、マグネットで着脱できるブラックミストフィルター、視野角を108度まで広げられるマグネットタイプの広角レンズ、ミニ三脚、バッテリーハンドル、NDフィルターセット、コールドシューやアクションカメラポートに取り付ける拡張アダプター、専用キャリーバッグなどを用意する。
バッテリーは65Wの急速充電に対応しており、16分で80%までチャージ可能(100%は32分で完了する)。フル充電時は、4K/60fps撮影時で最大116分、フルHD/24fpsでは最大166分の撮影が可能だ。バッテリーハンドルを使うと、駆動時間を約62%(フルHD/24fps撮影時で103分延長)伸ばせるとしている。
25日より販売を開始し、価格は7万4800円。各種アクセサリーをセットにしたクリエイターコンボは9万6800円だ。
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