Microsoft、沼本健氏をCMO(最高マーケティング責任者)に任命
Microsoftは、クラウドのマーケティングを手掛けてきた沼本健氏をCMO(最高マーケティング責任者)に任命した。退任するクリス・カポセラ氏に代わり、サティア・ナデラCEOの直属になる。
米Microsoftは10月26日(現地時間)、エクゼクティブバイスプレジデント兼CMO(最高マーケティング責任者)のクリス・カポセラ氏の退任と、後任としての沼本健氏の指名を発表した。沼本氏はサティア・ナデラCEO直属になる。
沼本氏は1997年にMicrosoft入りし、Office 365やクラウドのマーケティングの幹部を歴任した後、2020年にエグゼクティブバイスプレジデント兼コマーシャルチーフマーケティングオフィサーに就任した。ナデラ氏は沼本氏を「クラウド変革の中心人物であり、エンジニアリングから財務、運用、販売まであらゆる部門にわたって働く素晴らしいシステム思考の持ち主」と評している。
また、パノス・パネイCPOの退任後、SurfaceとWindowsも統括することになったユスフ・メディ氏が、エグゼクティブバイスプレジデント兼コンシューマーチーフマーケティングオフィサーに就任したことも発表した。メディ氏は沼本氏直属になる。同氏はMicrosoft Copilot製品のマーケティングを主導していく。
さらに、Activision Blizzardの買収完了により、ゲーミング部門を拡大することも発表した。コンシューマーセールス部門をゲーミング部門CEOのフィル・スペンサー氏直属とする。
公式な発表はまだないが、米The Vergeが入手したという社内メモによると、Xboxのコーポレートバイスプレジデント、サラ・ボンド氏がXboxのプレジデントに昇格するという。
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