Microsoftのパノス・パネイCPOが退社 Amazon入りのうわさも
MicrosoftのSurfaceやWindowsの発表イベントで活躍してきたパノス・パネイCPO(最高製品責任者)が退社を表明した。21日のイベントには登壇しないようだ。
米Microsoftのパノス・パネイCPO(最高製品責任者)は9月18日(現地時間)、公式X(旧Twitter)アカウントで、Microsoftを退社すると発表した。
Microsoftは9月21日に恒例の特別イベントを開催する予定で、パネイ氏は8月末にはこのイベントに登壇するのを楽しみにしているとポストしていたが、このタイミングでの発表では、イベントへの同氏の参加はなさそうだ。
パネイ氏は2004年にMicrosoft入りし、主にSurfaceなどのハードウェアを担当した後、2018年にCPOに就任し、2020年からはWindowsの開発も指揮してきた。
サティア・ナデラCEOは米CNBCなどに送った声明文で、SurfaceとWindowsは今後、コーポレートバイスプレジデント兼コンシューマーチーフマーケティングオフィサーのユスフ・メディ氏が統括すると語った。
パネイ氏(51)は「ページをめくって次の章を書くことにした」としており、今後については明記していないが、米Bloombergは同日、事情に詳しい関係者の話として、米Amazonがデバイス&サービス部門責任者にパネイ氏を迎えると報じた。
デバイス&サービス部門は、AlexaやFireなどを担当する部門。現在の責任者であるデイブ・リンプ氏は8月に退社を発表している。
AmazonはMicrosoftのイベントの前日である20日に、こちらも恒例になっているデバイスとサービスを発表する年次イベントを開催する計画だ。リンプ氏にとってこれが最後のイベントになる見込み。このイベントのライブ配信は予定されていないが、パネイ氏はこちらに登壇するのかもしれない。
関連記事
- AmazonのAlexaやFireのデバイス&サービス部門責任者が退社へ
Amazon.comでAlexaやEcho、Fire端末のチームを率いてきたデイブ・リンプ氏(56)が退社する。理由は「デバイス&サービス事業に弱気になったからではない」としている。 - Microsoft、自社ブランドハードウェアは「Surface」のみに
Microsoftが「Microsoft」ブランドのハードウェア製造を終了する。「今後はSurfaceブランドのポートフォリオに注力する」としている。同社の直近の業績発表で、ハードウェアの売上高は前年同期比で30%減だった。 - Microsoft、「Surface Pro 9」「Surface Laptop 5」「Surface Studio 2+」発表
MicrosoftはSurfaceブランドの新製品「Surface Pro 9」「Surface Laptop 5」「Surface Studio 2+」を発表した。Surface Pro 9には5Gサポートモデルもある。オンラインストアで予約受付中だ。 - Microsoft、Snapdragon搭載ミニPC「Project Volterra」 AI開発者向け
MicrosoftはBuild 2022で、QualcommのSoCとNPU搭載のデスクトップPC「Projet Volterra」を発表した。開発者向けに年内に提供する。Arm版ツールキットもリリースし「AIアプリを構築してほしい」としている。 - Microsoft、2月の組織改編でWindowsとハードウェアを統合し、“Surfaceの父”をトップに
Microsoftが2月に予定している組織改編で、Windowsとハードウェアのチームを統合するとZDNetが報じた。新チームのトップには“Surfaceの父”として知られるパノス・パネイCPOが就任する。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.