Google、Fitbit製品を約30カ国で販売停止
Googleが数カ月前から一部の国と地域でFitbit製品の販売を停止していたと米メディアが報じた。Googleはメディアに対し、Googleのハードウェアポートフォリオを調整するためと説明した。
米GoogleがEUや南米などの一部の国と地域でFitbit製品の販売を停止していることが、サポートページで明らかになった。米Android Authorityが11月9日(現地時間)にまず報じた。
サポートページによると、香港、韓国、マレーシア、タイ、フィリピンでは8月11日に既にFitbitプレミアムの自動更新が停止されている。
欧州では、クロアチア、チェコ共和国、エストニア、ハンガリー、ラトビア、リトアニア、ルクセンブルク、ポーランド、ポルトガル、ルーマニア、スロバキアで10月24日に停止された。
メキシコとすべての南米諸国でも販売停止になっている。
GoogleはAndroid Authorityに対し、「GoogleのハードウェアポートフォリオをPixelの提供地域に合わせて調整するために、一部の国でのFitbit製品の販売を停止することを発表した。(中略)既存のお客様は引き続きサポートにアクセスでき、保証も適用され、ソフトウエアとセキュリティのアップデートも受け取れる」という声明文を送った。
Googleは2021年にFitbitを買収し、2022年の独自スマートウォッチ「Pixel Watch」発売後も、Fitbitのスマートウォッチやフィットネストラッカーを並行して販売している。Pixel WatchではFitbitのフィットネスサービスが利用でき、サブスクサービスFitbitプレミアムにも加入できる。
Googleは4月、Fitbitユーザーに対し、FitbitのアカウントをGoogleアカウントに移行すると発表した。
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