みずほフィナンシャルグループ傘下のみずほ証券は11月9日、楽天証券に追加出資し、株式保有比率を約49%に引き上げると発表した。既に約20%を保有しているが、さらに約29%を約870億円で取得し、楽天グループの財務を支える。楽天証券は上場申請をいったん取り下げる。
みずほフィナンシャルグループは2022年10月、約800億円を楽天証券の株式の約20%を取得し、持ち分法適用会社化していた。
楽天グループはモバイル事業で巨額赤字を計上し、財務が悪化している。楽天証券の上場で追加の資金を調達する計画だったが、早期の上場が難しくなったとみられる。
【訂正:2023年11月10日午後7時40分 当初、タイトルで「890億円」と表記しておりましたが、正しくは870億円ですので修正しました】
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