OpenAIを辞任したブロックマン社長、アルトマンCEO解任の顛末をポスト
OpenAを辞任したブロックマン社長が、アルトマンCEO解任について「知っていること」をXにポストした。取締役会長だった自身以外の全取締役がアルトマン氏にGoogle Meetで解任を言い渡したという。
米OpenAIの社長を辞任したグレッグ・ブロックマン氏は11月17日深夜(現地時間)、取締役会によるサム・アルトマンCEOの解任について、「知っていること」をX(旧Twitter)にポストした。
それによると、アルトマン氏は16日の夜に共同創業者でチーフサイエンティストのイリヤ・サツケバー氏から17日の正午に話したいというメールを受け取り、その時刻にGoogle Meetに参加したところ、取締役会長のブロックマン氏以外の取締役全員が参加しており、サツケバー氏から解雇を言い渡されたという。
ブロックマン氏は12時23分にサツケバー氏からGoogle Meetに招待され、その場でアルトマン氏の解雇と自身の取締役解任、社長としての留任について知らされた。OpenAIはそのタイミングでアルトマン氏が辞任するという公式ブログを公開した。
これらの決定については、暫定CEOに就任したミラ・ムラティ氏以外の経営陣は事後に知らされたという。
サツケバー氏は米Googleのリサーチサイエンティストを約3年務めた後、OpenAIの立ち上げに参加し、2018年からチーフサイエンティストを務めている。
本稿執筆現在、サツケバー氏やムラティ氏はこの件についてXにポストしたりしていない。
サツケバー氏は9月、やや唐突に「エゴは成長の敵」とポストしている。
ブロックマン氏は事の顛末を説明したポストを「私達(アルトマン氏と自分のこととみられる)は大丈夫だ。さらに素晴らしいものが間もなく登場する」と締めくくった。アルトマン氏も解任発表後のポストで「次のことは後で発表する」としている。
アルトマン氏はその後、「今日はいろんな意味で奇妙な体験をした。1つ予想外だったのは、生きているうちに自分に対する愛に溢れた追悼文のようなものを読だことだ」とポストした。
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