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サイバー攻撃のネットワークにロケット、衛星などの機微情報なし JAXA
宇宙航空研究開発機構(JAXA)が2023年夏ごろにサイバー攻撃を受け、情報が漏えいした可能性があることが分かった。外部機関が攻撃の可能性を覚知し、JAXAに連絡したという。
宇宙航空研究開発機構(JAXA)が2023年夏ごろにサイバー攻撃を受け、情報が漏えいした可能性があることが11月29日、関係者への取材で分かった。外部機関が攻撃の可能性を覚知し、JAXAに連絡したという。現段階で攻撃元や被害状況は明らかになってはいないが、JAXAは、ロケットや衛星の運用に関わる宇宙関連技術の機微情報の漏えいはなかったとしている。
JAXAによると、通常業務用のネットワークを構成する一部の機器に23年6月、セキュリティ上の脆弱性が見つかっており、これを利用した攻撃を受けた可能性がある。
ただ、攻撃を受けた可能性があるネットワークは通常業務用のため、ロケットや衛星の運用に関わる宇宙関連技術の機微情報からは遮断されており、これらの漏えいはなかったとみているという。
JAXAは現在、所管省庁の文部科学省などと連携し、このネットワークへの侵入経路や、他の何らかの情報漏えいがなかったか確認を進めている。
JAXAを巡っては、16、17年に、中国による情報窃取目的とみられるサイバー攻撃の標的とされたことがある。警視庁は21年4月、この攻撃に使われたレンタルサーバを偽名契約したとして、私電磁的記録不正作出・同供用容疑で中国共産党員の男を書類送検し、中国軍が攻撃に関与した疑いを指摘した。
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