ニュース
「できるだけ多くのGPU提供」を要請 岸田首相、NVIDIAフアンCEOと面会
米半導体大手NVIDIAのジェンスン・フアン最高経営責任者(CEO)は12月4日、岸田文雄首相と面会し、首相から日本国内での「できるだけ多くの」GPUの提供を要請されたと明らかにした。フアン氏は「できる限り提供できるようにしていきたい」と答えた。面会後、官邸で記者団に述べた。
米半導体大手NVIDIAのジェンスン・フアン最高経営責任者(CEO)は12月4日、岸田文雄首相と面会し、首相から日本国内での「できるだけ多くの」GPUの提供を要請されたと明らかにした。フアン氏は「できる限り提供できるようにしていきたい」と答えた。面会後、官邸で記者団に述べた。
フアンCEOによると、同社製AI用半導体を利用してソフトバンク、さくらインターネット、NEC、NTTなどの日本企業と提携していく。生成AIと日本の製造業の専門知識、経験を組み合わせることで強みを生かせるとも訴えた。
日本語による生成AIについては、日本語のデータベース、言語モデルを持つ日本が立ち上げることになるとの見通しを示した。
関連記事
- NVIDIA、生成AI向け半導体供給で日本に「全面協力」 日米の連携加速
日本が米半導体大手NVIDIAから、生成AIの開発に使えるGPU(画像処理半導体)の供給について全面的な協力を取り付けたことが11月14日、分かった。経済産業省が13日に米西部サンフランシスコで開いた、AIや次世代半導体関連の日本と北米の企業首脳による懇談会で意向を確認した。 - NVIDIA、Armベースのデータセンター向けCPU「Grace」発表
NVIDIAが同社としては初となるCPUを発表した。Armベースのデータセンター向けでコードネームは「Grace」。AIのトレーニングで現在最速とされるサーバの10倍の性能を提供するとしている。 - 岸田首相、半導体大手トップと意見交換 Intel、TSMC、サムスンなど7社参加
岸田首相と西村大臣が、米Intelや台湾TSMCなどの半導体大手の代表者と意見交換した。各社は半導体の重要性について説明。首相は「日本への投資に関する前向きな発信を歓迎する」と発言した。 - 「岸田首相フェイク動画」にみる、生成AIとフェイクニュースの関係 加速する誤情報にどう対処すべきか
11月4日、日本テレビは同社のニュース番組を模したフェイク動画がXを中心に拡散しているとして、注意を呼びかける報道を行った。各社の報道において、動画の制作には生成AIが使用されたとしているが、どの部分に生成AIが使用されているのか細かく説明されていない。この事件の形をもう少し細いペンでなぞってみることにしよう。 - 岸田首相、東大松尾研でAI学ぶ 夏休みを利用し業界動向を聞く
岸田文雄内閣総理大臣は、東京大学松尾研究室で大規模言語モデルの特別講座を受講した。夏休みを利用して生成AI業界の動向を学んだという。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.