作業通話アプリ「もくり」3月終了 運営のMIXI「目標KPIを達成できなかった」
MIXIは18日、「作業通話アプリ」をうたう多人数同時接続の通話サービス「mocri」を3月22日の午後3時をもって終了すると発表した。勉強や創作活動のお供として利用者に愛されていた。
MIXIは1月18日、「作業通話アプリ」をうたう多人数同時接続の通話サービス「mocri(もくり)」を3月22日の午後3時をもって終了すると発表した。これを受け、X(旧Twitter)上では一時関連ワードが多数トレンド入り。惜しむ声が相次いだ。
発表と同時(18日)に有料プラン「mocriプレミアム」(月額500円)の新規申し込み受付と更新を終了。3月22日には各アプリストアからアプリを削除し、ブラウザ版もポイント(エールポイント)の換金機能のみになる。
エールポイント換金機能も6月17日に終了。またサーバに保存されている画像やメールアドレスなどのデータも6月17日以降に全て削除する。それ以前の削除を希望するユーザーにはアカウント削除を勧めている。
MIXIはサービス終了の理由について、「目標KPI(重要業績評価指標)を達成できず、事業継続が困難と判断したため。改修を進めつつ継続できうるKPIを求めておりましたが、昨今の市場状況を含めてより良いサービス提供が難しいと判断いたしました」と説明している。ユーザー数などは非公開。
mocriは、簡単な操作で「作業部屋」と呼ばれるルームを作り、最大20人で通話できるサービス。勉強や創作活動など、1人ではなかなか続かない作業も友達や仲間と一緒なら続けられるとして人気を集めた。
今回の発表を受け、X(旧Twitter)上では一時関連ワードが多数トレンド入り。移行先候補としてか「Discord」や「Skype」といった通話サービスもトレンド上位に入った。
サービス終了の告知の中でMIXIは、「β版サービス開始から約5年間、多くのユーザー様にご利用いただき、創作活動や勉強などの作業を楽しく継続できるようになったとの声を頂戴してまいりました。特にコロナ禍で友達と会えない時期、mocriが孤独感を和らげる一助になったとのお声には、運営一同心より嬉しく思っておりました」とつづっている。
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