邦画初、「ゴジラ-1.0」が米アカデミー賞の視覚効果賞ノミネート 山崎監督「40年VFXやっててこんな未来が待ってるとは…」
映画「ゴジラ-1.0」が、邦画として初めて米アカデミー賞の視覚効果賞にノミネートされた。同作の山崎貴監督は「やりました!!!!!」とX(旧Twitter)にポストしている。
2023年に公開された映画「ゴジラ-1.0」が、邦画として初めて米アカデミー賞の視覚効果賞にノミネートされた。
これを受け、同作の山崎貴監督は「やりました!!!!!」とX(旧Twitter)にポスト。同作のVFX制作を担当した白組のスタッフが投稿した動画には、ノミネート作品に「GODZILLA MINUS ONE」と表示され、山崎監督と制作チームが歓喜する姿が見て取れる。
ゴジラ-1.0のVFXは国内外で評価が高く、予算規模で圧倒的に勝るハリウッド作品と肩を並べるほどのクオリティーとの声も多い。山崎監督は、1986年に白組に入社。ミニチュア製作や特殊撮影、デジタル合成などを手掛け、2000年の「ジュブナイル」を皮切りに、「ALWAYS 三丁目の夕日」や「永遠の0」などの作品を監督。同氏はいずれの作品のVFXにも名を連ねており、邦画界のVFXを牽引してきた。
山崎監督は「まさかオスカーに絡むことができるとは想像してなかったです。ゴジラを作った時も全然想像してなかったので、凄く嬉しいです。新しい扉が開いた感じです。白組のみんなが頑張ってくれたことなので、感謝しながら、本戦に向けてアメリカに渡りたいと思います。40年ぐらいVFXをやっていて、こんな未来が待ってるとは...。若い頃の自分に聞かせてあげたいです。ここから先は、オスカーの雰囲気を楽しみたいと思います」とコメントしている。
その他、アカデミー賞ノミネートには、宮崎駿監督の「君たちはどう生きるか」が長編アニメ映画賞で、日独合作にはなるがヴィム・ヴェンダース監督、役所広司主演の「PERFECT DAYS」が国際長編映画賞で入っている。第96回アカデミー賞授賞式は、3月10日(現地時間)に開催される予定だ。
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