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1年9カ月で2350本→5カ月で累計682万本 「スイカゲーム」開発元が語ったヒットの裏側とAndroid版の計画:知らないと損!?業界最前線(4/6 ページ)
爆発的な人気の「スイカゲーム」は、1月1日にはiOS版がリリースされ、累計682万ダウンロードを突破。もとはプロジェクター向けアプリだが、Nintendo Switch版を出したことで人気に火がついた。ヒットの裏側と今後の展望について、初期から開発を行っている担当者に話を聞いた。
ネットの声に応えてiOS版の開発がスタート
突然のスイカゲームのヒットに合わせて、社内ではiOS版の開発がスタートした。これは「スマートフォンでプレイしたい」というユーザーの声に応えるためだったという。
「スマーフォン版のスイカゲームを開発するにあたって、スピード感を重視するため、まずはiOS向けだけを開発することにしました。Android版と同時に開発する方法もありますが、スマートフォン版がSwitch版のようにはヒットしない可能性も考え、また日本ではiPhoneユーザーが多いこともあり、iOS版だけを開発することにしました」(岡本さん)
iOS版のスイカゲーム。果物の落下や跳ね方などのアルゴリズムは、全プラットフォーム版で共通となっており、夢中になってプレイしてしまう。App Storeのカジュアルゲームのランキングでも1位となっている(1月23日現在)©2024 Aladdin X Inc.
iOS版の開発は、スイカゲームがヒットした23年10月末にスタート。移植はスムーズに進み、約2カ月で開発は完了。1月1日にiOS版が公開された。公開後約2週間で、iOS版のダウンロードは85万(1月21日現在)を突破。100万突破も視野に入っているという。
そして岡本さんによれば、現在、Android版への要望が高まっているという。
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