「Evoto」は課金方法がユニークなポートレート向けAIレタッチソフトだった:荻窪圭のデジカメレビュープラス(5/5 ページ)
最近、WebやSNSの広告でときどき見かける「Evoto」というフォトレタッチソフトがある。説明を聞いた後に実際に試した。
書き出すためのチケットがなくても、スクリーンショットを撮って使うという姑息な手があるんじゃね? と思う人がいるかもしれないけど、そのための対策はされております。処理した写真にこのように透かしがいくつも入っているのだ。
ちゃんとチケットを買いましょうということですな。無料で5チケット付いてくるので試したい人はそれで。
そして基本の補正が決まったらプリセットとして保存しておけば、同じ補正をまとめてかけることができるわけである。
Evotoがユニークなのはなんといっても、指示が細かくて具体的なことだと思う。そして、賢いのでこっちの意図をいい感じに反映してくれる。
なお、アップデートは頻繁にあり、新機能が続々と追加されている。その9割は顧客からの要望だそうで、代表的なものとして「服の皺を取る」が上げられていた。EC系からの要望だそうな。
Evotoならではの特徴的な機能の一部(とにかくいろんな補正ができるので)に触れたが、もちろん人物のみならず写真全体の色調や露出を変えたり、ブラシを使って部分補正したりという機能もある。
書き出しをしないなら無料だし、5枚分のチケットは付いてくるし、クラウドとローカルの併用が上手いのか、複雑なことをしているわりに処理も軽い(うちのマシンは3年前の、当時としてもそれほど高性能じゃない機種だがストレスは感じなかった)。
人物撮影が好きな人は試してみる価値はある。試してみて、自分には不要だなと思ったら、アンインストールしちゃえばいい。
なお、ポートレート写真のメディア「PASHA STYLE」において「PASHA STYLE限定プラン」も用意されている(チケット500枚 5500円)のでこちらを使えば少しコストを抑えることができる。
Evotoは2月の「CP+ 2024」にも出展予定なので興味のある方はぜひ。
関連記事
- ソニー「α9 III」使ってみた “異次元のカメラ”だった
今年一番の話題作である。新年早々にいうセリフではないけれども、そのくらいのインパクトがあるカメラなのだ。ソニーの「α9III」は。 - 今年はどんなデジカメが登場する? メーカー動向と技術トレンドから予想してみる
2023年に発売されたデジカメは一時期に比べて少ないものの、小型軽量で価格も手頃なカジュアルなモデルが充実していた。では今年は? - 小さくても写りは良好、パナソニックの動画カメラ「G100D」はスナップ機としても優秀だった
「LUMIX G100D」は、初心者向けの簡単に使えるデジタル一眼であると同時に、動画機能がしっかりしたVLOGカメラという両方に軸を置いた製品なのだけど、実は日常的に持ち歩いてスナップを撮るカメラとしても魅力的なのだ。 - スマホとはひと味違うイルミネーション写真の撮り方
イルミネーションの季節になった。興味ある人もない人もいるだろうけど、いろいろ工夫して撮るって意味ではすごく面白い世界だと思うのである。 - 初心者におすすめしたいデジタル一眼5選
今回は年末特別企画的に、ボーナスで買う(というテイの)デジタル一眼レビュー向けミラーレス一眼「5選」といってみたい。「初心者向け」「エントリー向け」というジャンルにとらわれず、こういう人にはこれをおすすめしたいなあ、という視点で幅広く選んでみた。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.