ニュース
「五稜郭」や「福岡PayPayドーム」もくっきり 小型SAR衛星「ツクヨミ-I」による高精細画像公開
QPS研究所は1日、小型SAR(合成開口レーダー)衛星「ツクヨミ-I」の高精細モード(分解能46cm)で取得した地表の画像を公開した。
人工衛星の開発と運用を行うQPS研究所(福岡市中央区)は2月1日、昨年12月に打ち上げた小型SAR(合成開口レーダー)衛星「ツクヨミ-I」の高精細モード(分解能46cm)で取得した地表の画像を公開した。
SARは、電波を利用して地表の画像を得るレーダー。雲や火山の噴煙なども透過し、昼夜を問わず観測できるのが特徴だ。
今回、公開したのは、福岡市や函館市、オーストラリアのシドニーを撮影したもので、衛星の試験/調整中に確認できたデータ。福岡市とシドニーの天気は曇りだった。
QPS研究所は、九州大学の小型人工衛星開発の技術をベースに2005年に設立した宇宙ベンチャー。将来的に、軌道の異なる小型SAR衛星を32機運用する計画で、実現すれば平均10分間隔で準リアルタイムの地球観測データを取得できるとしている。
関連記事
- スペースワン、「カイロスロケット」初号機を3月9日に打ち上げ
宇宙輸送サービスの事業化を目指すスペースワンは26日、独自の小型ロケット「カイロスロケット」の初号機を3月9日に打ち上げると発表した。 - JAXA、「SLIM」の運用を再開 太陽光パネルに再び光差す 「トイプードル」と呼ばれる岩を撮影
JAXAは1月29日、小型月着陸実証機「SLIM」の運用を再開したと発表した。28日夜に通信の確立に成功した。 - 「SLIM」、スラスターが1つ脱落しながらも100m精度の着陸に成功していた 運用再開の可能性も【追記あり】
JAXAは25日、小型月着陸実証機「SLIM」について、着陸直前にスラスターの1本が脱落して推力が半減したものの、目標点から55m離れた場所に軟着陸したと発表した。 - 日本初、「SLIM」月面着陸に成功も、太陽光パネル発電せず “ピンポイント着陸”は「ほぼ実証できた」
JAXAは1月20日、小型月着陸実証機「SLIM」が、同日午前0時20分ごろに月面着陸したと発表した。着陸後、探査機とは正常にテレメトリデータを通信できており、ソフトランディングには成功したとしている。 - 人工衛星「EYE」から地球を撮影してみた 思わぬ写真が撮れた
一般の人でも人工衛星「EYE」のカメラを使って宇宙から見た地球や遠い宇宙の写真を撮影できる。そんな夢のあるプロジェクトがついに始まった。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.