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炭化したパピルス巻物をAIで解読するコンテストで2000文字以上解読成功
ポンペイ火山噴火で埋もれた図書館から発掘された炭化したパピルスの巻物を解読するコンテスト「ベスビオ火山チャレンジ」で、新たな機械学習アルゴリズムが開発され、11行2000文字の解読に成功した。
西暦79年の火山噴火で埋もれたポンペイ近郊邸宅で発掘された、炭化したパピルスの巻物の文字を解読するコンテスト「ベスビオ火山チャレンジ」で、2000文字以上のテキストが解読され、解読したチームに70万ドルの賞金が授与された。
このコンテストは、ケンタッキー大学のブレント・シールズ教授らが2019年に開始した巻物解読研究に端を発するもの。シールズ教授らが解読を加速するため、研究で構築した機械学習モデルと画像をオープンソース化したものに着目した元GitHubのCEO、ナット・フリードマン氏と投資家のダニエル・グロス氏の支援でコンテストが立ち上げられた。
コンテストでは、主催者が公開している粒子加速器で3D CTスキャンした巻物の画像や機械学習モデルを使って解読する。
受賞チームは、セグメンテーションという方法でパピルスの断片を仮想的に広げてつなぎ合わせ、インクを検出する機械学習アルゴリズムを開発した。
これにより、11行2000文字以上のテキストが得られた。
このデータをパピルスの研究者らが解読している。この巻物の著者は、エピクロス学派の哲学者で、巻物が発見された図書館で働いていたフィロデモスである可能性が高いという。内容は、音楽が人に与える影響についてで、研究者らは「人生の楽しみ方について書かれた2000年前のブログ」と評している。
解読できたのは、巻物の約5%。このコンテンストはまだ続く。
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