速報
ウクライナ軍部、ロシア占領軍によるStarlink使用を報告 マスクCEOは否定
ウクライナの国防情報局は、ロシアの占領軍がSpaceXのStarlink端末を使っていると発表した。イーロン・マスクCEOはこれを「誤報」とし、「われわれの知る限り、Starlinkが直接あるいは間接的にロシアに販売されたことはない」とポストした。
ウクライナの国防情報局は2月11日(現地時間)、ロシアの占領軍が米SpaceXのStarlinkを使っていることを確認したと発表した。
同局によると、例えばドネツク地方に駐屯しているロシア軍の部隊にStarlinkの端末が設置されていたことが確認されたという。
これを受け、SpaceXのイーロン・マスクCEOは自身がオーナーである米Xへのポストで「SpaceXがStarlink端末をロシアに販売しているという多数の誤報があるが、これは完全に誤りだ。われわれの知る限り、Starlinkが直接あるいは間接的にロシアに販売されたことはない」と主張した。
SpaceXの公式Xアカウントも、「SpaceXはロシア政府およびロシア軍といかなる取引も行わない。Starlinkはロシアで活動していない」とポスト。「Starlink端末が制裁対象または無許可の者によって使用されているという情報を入手した場合、SpaceXはその申し立てを調査し、確認された場合には端末を無効化する措置を講じる」としている。
SpaceXは、2022年2月にロシアがウクライナに侵攻した直後、ウクライナに多数のStarlink端末を無償で提供した。
関連記事
- KDDI、能登半島地震の避難所にSpaceXのStarlinkを350台無償提供
KDDIは、米SpaceXの衛星ブロードバンドサービス「Starlink」350台を、能登半島地震の避難所などに無償で提供すると発表した。これによりau以外のユーザーもWi-Fiを介してネットに接続できるようになる。 - KDDIも参加するSpaceXの「Direct to Cell」対応Starlink、まずは6基打ち上げ
SpaceXとT-Mobileは、1月2日にFalcon 9で6基の「Direct to Cell」対応Starlink衛星を打ち上げたと発表した。KDDIを含むパートナー企業のスマートフォンは、直接これらの衛星と接続することでどこでもテキストメッセージを送受信できるようになる見込みだ。 - マスク氏、「Starlinkは赤字だが、ウクライナ無償支援は続ける」
SpaceXのイーロン・マスクCEOは10月14日、Starlinkでのウクライナ無償支援を無期限に続けることはできないとツイートした。同氏は翌日、損失は出続けているが無償支援を続けると前言撤回した。 - Starlinkのアンテナがウクライナに到着したとフェドロフ副首相
ウクライナのフェドロフ副首相は、SpaceXの衛星ネットワークサービスStarlinkのアンテナが届いたとツイートし、イーロン・マスクCEOに感謝した。副首相がマスク氏に提供を依頼した2日後のことだ。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.