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Google、欧州でのAIスキル教育に2500万ユーロ(約40億円)投資へ
Googleは、欧州がAIの波に「取り残されないようにする」ための取り組み「AI Opportunity Initiative」を発表した。欧州圏内でのスキル教育に2500万ユーロ(約40億円)を投じる。
米Googleは2月12日(現地時間)、欧州の人々がAIの機会を逃さないようにするための「AI Opportunity Initiative」を立ち上げると発表した。その一環として、同社の慈善部門Google.orgから2500万ユーロ(約40億円)を提供する。
この取り組みは、「特に脆弱でサービスを十分受けられていないコミュニティに重点を置いて」おり、投じる資金中の1000万ユーロを、欧州企業の従業員が「取り残されないようにする」ために必要なスキルトレーニングに充てるとしている。
この資金は他に、Googleの無料AIコースの対応言語の追加や、Google Career CertificatesにAI関連コンテンツを追加することにも費やす計画。
EU加盟国に登録されている非営利団体や労働組合などが資金に申請できる。
この取り組みを支援する欧州の非営利団体Center for Public Impactのエイドリアン・ブラウン氏は発表文で「AIにより、特に経済的安全保障と雇用の面で、既存の不平等が悪化する可能性があることが示されている。この新しいプログラムは、欧州の人々がAIに関する知識、スキル、自信を育み、誰ひとり取り残されないようにするのに役立つ」と語った。
Googleの生成AIチャットサービス「Gemini」(旧Bard)は欧州でも利用可能だ。
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