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「Xシリーズの哲学を具現化した」──6代目高級コンデジ、富士フイルム「X100VI」の進化したポイント:荻窪圭のデジカメレビュープラス(4/4 ページ)
富士フイルムが都内でプライベートイベントを開催し、シリーズ6代目となる「X100VI」を発表した。そして“One More Thing”も。
富士フイルム90周年記念モデルも
そしてイベントを終了したふりをしつつ、画面に現れたのが「One More Thing」の文字。
今年で富士フイルムの創業から90周年を迎える。
そして登場するのが、90周年記念モデルの「X100VI Limited Edition」。
創業年の1934年に合わせた1934台限定でシリアルナンバーが入り、創業時のロゴが入ったボディとレンズキャップ、ソフトレリーズ、富士フイルムのヒストリーカードなどがセットになっている。
これらの新製品を2月20日に日本で発表したのは、2月22日からはじまる「cp+ 2024」をにらんだものだろう。海外からの取材陣にとってもcp+取材も兼ねられるので非常に都合がよい。実物を触って確かめたい人は、ぜひパシフィコ横浜で開催される「cp+ 2024」へ。
今回の新製品はX100VIのみだったが、このクラシカルである意味分かりやすい操作系、光学と電子のハイブリッドなファインダー、そして高画質でスナップに強いハイエンドコンパクト機の伝統が途切れなかったのは朗報だ。悲報は円安もあいまって日本での発売価格が上がることか。
なお、今年中にシドニーでX Summitを開催することも発表された。そちらで発表される新製品も楽しみである。
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