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NVIDIA、AI関連好調で売上高が初の200億ドル突破
半導体大手NVIDIAの2023年11月〜2024年1月の決算は、売上高は前年同期比265%増の221億300万ドル、純利益は769%増の122億8500万ドルだった。
米半導体大手のNVIDIAは2月21日(現地時間)、2023年第4四半期(2023年11月〜2024年1月)の決算を発表した。AIの旺盛な需要を追い風に、売り上げが同社として初めて200億ドルを突破した。売上高は前年同期比265%増(3.65倍)の221億300万ドル、純利益は769%増の122億8500万ドル(1株当たり4.93ドル、非GAAPでは5.16ドル)だった。
売上高、純利益ともに、アナリスト予測(売上高は206億2000万ドル、純利益は4.64ドル)を大きく上回った。
ジェンセン・ファンCEOは発表文で「アクセラレーションコンピューティングと生成AIは転換点に来ている。(NVIDIA製品への)需要は、企業、業界、国家を超えて世界中で急増している」と語った。
主力のデータセンター向け半導体の売上高は、AI関連製品が引き続き好調で5倍以上増加した。2月〜4月期の売上高については、240億ドル程度との読み通しを示した。
NVIDIAは3月18日〜21日に、サンノゼコンベンションセンターで年次カンファレンス「GTC 2024」を開催する計画だ。このカンファレンスには、OpenAI、Microsoft、Google、MetaなどのAI関連企業の幹部が参加する予定。ファンCEOは「来月のGTCにぜひご参加ください。そこで私たちの豊かなエコシステムが、今後のエキサイティングな未来を明らかにします」と語った。
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