これが1934台限定、「X100VI」90周年モデルだ 歴代の“X100たち”も振り返ってみる(2/3 ページ)
パシフィコ横浜(神奈川県横浜市)で2月22日から開催されている「CP+2024」の富士フイルムブースでは、発表されたばかりの「X100 VI」の体験ブースが盛況となっていたが、ひっそりと展示されていたのが、同社設立90周年を記念した「X100VI 90周年 Limited Edition」だ。
ブースには歴代X100がずらり! 振り返ってみよう
初代モデルは2011年3月に発売。当初はFinePixシリーズの1つとして登場した。APS-Cサイズの1200万画素CMOSセンサーにEXRプロセッサーを採用し、ND内蔵の23mm F2単焦点レンズ、絞りリングに加え、OVFとEVFを融合した「ハイブリッドビューファインダー」を搭載するなど、レンジファインダースタイルのクラシカルな見た目でありつつ最新技術を結集した、非常にユニークなコンパクトデジタルカメラとして異彩を放っていた。
特徴的なのが、搭載された「フィルムシミュレーション」。富士フイルムの「Velvia」や「PROVIA」「ASTIA」といったリバーサルフィルムのテイストを再現するもので、フィルムメーカーならではといえる機能だった。
2013年に発売された後継モデルの「X100S」は、一般的なベイヤーセンサーだった初代モデルと異なり1630万画素の「X-Trans CMOS II」に刷新。AFも像面位相差に対応した。映像エンジンもEXRプロセッサーIIに置き換わり、ハイブリッドビューファインダーのLCDパネルも144万ピクセル→236万ピクセルに向上するなど、全体的なスペックの底上げが行われた。
2014年の「X100T」は、ハイブリッドビューファインダーを拡張した、「アドバンスト・ハイブリッドビューファインダー」を搭載。ボディ前面のレバーでEVFとOVFを切り替えできるが、これに加え、OVF時に右下にEVFを一部表示させ、ピント位置を拡大表示できる機能を追加。光学ファインダーを楽しみつつ、ピント位置はEVFで正確に合わせられるというユニークな機構を採用した。さらに、シリーズ初のWi-Fi対応など、スマート化が進んだ。
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