これが1934台限定、「X100VI」90周年モデルだ 歴代の“X100たち”も振り返ってみる(3/3 ページ)
パシフィコ横浜(神奈川県横浜市)で2月22日から開催されている「CP+2024」の富士フイルムブースでは、発表されたばかりの「X100 VI」の体験ブースが盛況となっていたが、ひっそりと展示されていたのが、同社設立90周年を記念した「X100VI 90周年 Limited Edition」だ。
2017年に登場した「X100F」
2017年には「X100F」が登場。センサーが2430万画素の「X-Trans CMOS III」に、画像処理エンジンが「X-Processor Pro」に刷新。ミラーレスのハイエンドモデル「X-T2」と同じ構成となった。シャッタースピードダイヤルにも改良が入り、ISOを変更できる「ビルトインISOダイヤル」が搭載された。フィルムシミュレーションには、新たに「ACROS」を追加している。
X100VIの前進となる「X100V」は2020年発売。初代から続いてきたデザインはよりシャープさを増し、センサーは2610万画素の裏面照射型「X-Trans CMOS 4」、画像処理エンジンは「X-Processor 4」と、X-T4と同じものを搭載した。また、初代から搭載されてきた23mm F2レンズも手が加えられ、非球面レンズを2枚採用した新光学系に刷新。液晶は固定型からチルト式(画素数アップ)に、アドバンスド・ハイブリッドビューファインダーは369万ピクセルに向上。フルHD→4K動画撮影など、最新機能をまとって登場した。
ただし、コロナ禍に入りX100Vは生産が追いつかない状況が続き、2022年には受注を一時停止。X100VIが発表されるまで再開することはなかった。その一方で、高級コンデジブームが到来。リコー「GR III」やライカ「Q2」「Q3」が注目を集めるなか、「X100V」のニーズも急上昇していたものの、供給がそれに全く追いつかず、X100シリーズの中古市場が高騰する一因にもなった。だいぶ高価にはなったものの、X100VIの登場でいびつな状況が改善されることを望みたい。
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