「きのこの山」と「たけのこの里」をX線解析してみた──Xの投稿が話題 投稿者に話を聞いた
明治が作るお菓子「きのこの山」と「たけのこの里」をX線で解析してみた──そんな投稿がXで話題だ。この2つのお菓子のどちらの方がおいしいかを決める論争、通称「きのこたけのこ戦争」を終わらせるため、かつてないアプローチに臨むものが現れた。
明治が作るお菓子「きのこの山」と「たけのこの里」をX線で解析してみた──そんな投稿がXで話題だ。この2つのお菓子を巡っては“どちらの方がおいしいか”を決める論争、通称「きのこたけのこ戦争」が数十年に渡って繰り広げられている。この争いを終わらせるため、両者をX線CTを使って解析するというかつてないアプローチに臨むものが現れた。
解析を行ったのは、3D画像の解析などを手掛けるホワイトラビット(東京都中央区)だ。きのこの山とたけのこの里をそれぞれ1粒ずつX線CTで解析して、その体積や密度などを調査した。
Xで公開している解析結果によると、1粒当たりの体積は「きのこ」のほうが大きいという結果に。解析で得られた断面図からは「きのこ」のクラッカーには多くの気泡を含んでおり内側にあるほど気泡のサイズが大きくなる傾向が見られた。一方「たけのこ」のクッキーは粗い粒状の構造で、気泡は比較的むらがないことが分かった。
1粒当たりのチョコレートが占める割合を調べたところ「きのこ」が47%、「たけのこ」が37%となった。クラッカーとクッキーの隙間の割合(空隙率)については、それぞれ52%と45%で「きのこ」の方が多く、ホワイトラビットは「比較的硬い食感のクラッカーで空隙率が高いのは意外な結果だ」とコメント。また「たけのこ」はチョコとクッキーの境目が複雑に絡み合っているため「歯でガリガリして単離する難易度が高いゆえんはここにある」と指摘している。
「わざわざX線CTを使って解析しなくても……」
ITmedia NEWSが同社に対して、この投稿の反響を聞いたところ「想像以上に多くの反応をいただけてうれしく思っております。これからも皆さんに注目いただけるよう、身近だけとちょっと意外な、X線CT越しに見える世界をご紹介していきたいと思います」と喜びのコメントを述べた。
同社はこれまでもバウムクーヘンやどら焼きなど、お菓子のX線CT解析の結果をXで投稿していた。「きのこ」「たけのこ」の解析を行った経緯についても「きのこ、たけのこは特に多くの方に興味を持っていただけると考えたため」と説明。解析結果については「クッキーとクラッカーにおいて内部構造が大きく異なっており、それぞれに良さを引き立てようとする企業努力が感じられます」と感想を述べた。
なお、同社の解析担当者は「きのこ」「たけのこ」のどちら派か聞くと、以下のようなコメントを残した。
「撮影者は、たけのこ派です。たけのこの方がおいしいことは、わざわざX線CTを使って解析しなくても食べれば分かります」
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