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マスクみたいな減音デバイス、キヤノン「プライバシートーク」 使って分かった“普通に使えるすごさ”(3/3 ページ)
キヤノンの「Privacy Talk(プライバシートーク)」を実際に試してみました。仕事でビデオを会議をする人たちの利用シーンを徹底的に考え抜いていることが分かってきました。
Privacy Talkは、475mAhのバッテリーを内蔵していて、ファンをONにして約3時間の連続使用ができます。USB Type-Cケーブルで有線接続すれば給電もできるため「充電を忘れてた」という時も慌てる必要はありません。
以下、実際に使ってみて分かったPrivacy Talkのメリットです。スペックだけでは分かりにくい部分も多いでしょう。
- 有線でも無線でも使うことができるので、会議の相手を機材トラブルで待たせる可能性が少ない
- 使っているときの不快感を減らすところにコストをかけているいるので、継続して使える
- おかしなものを身につけている感じをできるだけ減らすデザインになっているので、使っていても社内でそんなに奇異にはみられない
- 専用の持ち運び用の袋までついているので、持ち運びに苦労しない
- 結果的に機密保持に貢献しているので、なぜこれを使っているのかという説明が論理的にできる
こうして改めて書き出してみると、日本の会社で普通に使うために問題なりそうなところをいかにケアしているかが分かるかと思います。そして、これはそのまま、なぜこの製品をキヤノンマーケティングジャパンが作ったのか? という部分の答にもなっていると思います。つまり、これまでのヘッドセット製品には、日本の会社で普通に使うことを考えて設計された製品がなかった、ということなのでしょう。
ということで、Privacy Talkはビデオ会議をやっていて会社や外や家でもっと周囲に気兼ねなく話したいという気持ちがある人であれば、一度試す価値のある製品だと思いました。
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