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ニコン、米RED.comを子会社化 シネマカメラ大手
ニコンは3月7日、業務用シネマカメラ大手の米RED.comを子会社化すると発表した。アカデミー賞受賞作品など、数多くのハリウッド作品で使用されていることでも知られる。
ニコンは3月7日、業務用シネマカメラ大手の米RED.comを子会社化すると発表した。取得額については明かしていない。
米REDは、2005年に設立されたプロフェッショナル向けシネマカメラの開発・販売を手掛ける企業。独自のRAW圧縮技術を持ち、「RED ONE 4K」「V-RAPTOR [X]」などのデジタルシネマカメラを提供している。アカデミー賞受賞作品など、数多くのハリウッド作品で使用されていることでも知られる。
ニコンは、RED.comの創始者であるJames Jannard氏と現社長のJarred Land氏との間で、各種クロージング条件の充足を条件とした上で、REDの持ち分の全ての株式を取得できる持分譲渡契約を締結。子会社化で合意したという。
今回の子会社化により、製品開発における信頼性や映像処理技術、ユーザーインタフェース、光学技術などの知見を持つニコンと、独自の画像圧縮技術やカラーサイエンスをはじめとしたシネマカメラにおけるノウハウを持つREDの強みを一体化し、業務用動画機において特色のある製品開発が可能になるとしている。
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