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富士フイルム「X100VI」を試す クラシカルなボディに手ブレ補正も搭載、中身はほぼ“最新のX”に:荻窪圭のデジカメレビュープラス(2/9 ページ)
世の中のカメラがスマートフォンかミラーレス一眼かに二分されてるような情勢の中、ハイエンドコンパクトの新作が出た。富士フイルムの「X100VI」である。
伝統的ボディと最新のデジタルが融合したX100VI
正面から見ると実にクラシカルで光学ファインダーがポイント。
レンズは23mmF2.0(35mm判換算で35mm相当)とずっと変わらず(レンズ自体は一度リニューアルされている)。
往古のカメラではセルフタイマーレバーが置かれていた場所にあるレバーは、ファインダー切替用。光学ファインダーとEVFを切り替えられる「ハイブリッドビューファインダー」が特徴だ。EVF時はシャッターが閉まるので分かる。
ファインダーの話は後でする。
レンズの奥には、APS-Cサイズの裏面照射型センサー。約4020万画素の「X-Trans CMOS 5 HR センサー」でX-T5やX-H2と同じ。前モデルから画素数の大幅アップだ。
レンズは非常に優秀で、少し絞ると細いワイヤーまでしっかりと解像してくれる。
大きく変わったのはボディ内手ブレ補正の搭載。
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