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富士フイルム「X100VI」を試す クラシカルなボディに手ブレ補正も搭載、中身はほぼ“最新のX”に荻窪圭のデジカメレビュープラス(3/9 ページ)

世の中のカメラがスマートフォンかミラーレス一眼かに二分されてるような情勢の中、ハイエンドコンパクトの新作が出た。富士フイルムの「X100VI」である。

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 おかげで手持ちでスローシャッターもできる。しかも、NDフィルターを内蔵しているので、その分シャッタースピードを落とせるわけで、1秒のシャッタースピードで撮影した。


昼間でもNDフィルター(4段分)を併用すれば手持ちでスローシャッターOk(23mm 1.5秒 F16 ISO125)

 NDフィルターはもともと晴天下でも絞り開放で撮りたいとき用、という位置づけだったが、手ブレ補正がついたことでより幅広く使えるようになった。

 ISO感度はISO125から12800だけど、拡張ISO感度でISO51200まで上げられる。さらに、シャッタースピードはメカシャッター(レンズシャッターなので非常に静かだ)だと1/4000秒までだけど、電子シャッターにすると1/180000秒まで(ゼロの数は間違えてません。数えました)。


まったく同じ場所で逆に最高シャッタースピードで(23mm 1/180000秒 F2.0 ISO25600)

 同じ日時に同じ場所でこの両極端な写真を撮れちゃうのだから面白い。

 X100Vをベースに中身が「最新のX」になったのだから、「見た目のクラシックさからは想像不可能な設定で撮れる」というなんとも不思議なことになってて、見た目や操作感とやたら高性能なののギャップが面白いのだ。

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