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富士フイルム「X100VI」を試す クラシカルなボディに手ブレ補正も搭載、中身はほぼ“最新のX”に荻窪圭のデジカメレビュープラス(4/9 ページ)

世の中のカメラがスマートフォンかミラーレス一眼かに二分されてるような情勢の中、ハイエンドコンパクトの新作が出た。富士フイルムの「X100VI」である。

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クラシックな操作とフィルムシミュレーション


機種名やメーカーのロゴは上面にのみはいっている。ファインダーを覗いて撮りたくなるカメラだ

 と、極端な例はおいといて、基本的には画素数が上がり、手ブレ補正もついてよりハイレベルなスナップ撮影ができるコンパクトカメラだから、そういう話をしたい。

 その気持ちよさは極めてシンプルな操作系と気持ちよい速度感にもある。

 上から見るとよく分かる。

 絞り・シャッタースピード、露出補正、ISO感度にそれぞれ専用のダイヤルが割り当てられており、直感的にセットできる。

 絞りとシャッタースピードとISO感度を全部AにすればプログラムAEだし、そのシーンに応じて重要なものを手動でセットし、あとはAにしておくというのもいい。


上から。構成がシンプルで美しい。グリップは少しだけでてる。これは1/1000秒F2でISOオートという設定。レンズが薄いため、絞りリングはちょっと回しづらいかも

 ISO感度とシャッタースピードは同じダイヤルになっており、リング部分を持ち上げて回すとISO感度を変えられる。


このようにちょっと持ち上げて回すとISO感度ダイヤルが回る。これはよい

 シャッタースピードは1段刻みで最高が1/4000秒どまりだが、ダイヤルにない速度は電子ダイヤルを回してセットできる。

 さすがに1/180000秒まで上げようと思うとダイヤルをいっぱい回す必要があるけど、日常的に使う速度じゃないからね。

 レンズ周りのリングは、MF時はフォーカスリングとして、AF時はカスタマイズして、クロップズーム(50mm相当と75mm相当。その分画像サイズは小さくなる)に割り当ててもフィルムシミュレーションに割り当ててもいい。

 シャッターは中央にケーブルレリーズ用のネジが切ってある伝統的なスタイルで、ケーブルレリーズをつないで撮ることもソフトシャッターをつけることもできる。

 背面はシンプル。富士フイルムらしく、十字キーがなくスティックだけだ。


背面。電子ダイヤルとスティックが特徴だ。画面は瞳検出オンの状態

 画面は被写体検出で人物の瞳検出をオンにした場合。目に枠が出ているのが分かる。

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