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富士フイルム「X100VI」を試す クラシカルなボディに手ブレ補正も搭載、中身はほぼ“最新のX”に:荻窪圭のデジカメレビュープラス(9/9 ページ)
世の中のカメラがスマートフォンかミラーレス一眼かに二分されてるような情勢の中、ハイエンドコンパクトの新作が出た。富士フイルムの「X100VI」である。
日本での発売価格は上がってしまったけど
今回、X100VIを使ってみて感じたのは、クラシカルでアナログ系でメカっぽいX100らしさと中身のX-T5やX-H2で採用された最新技術部分のバランス。技術の進化は後者にのっかってくるのでそっちが強くなってくるのは当たり前ではあるけど、そっちが強くなってきてるかなと。機能が非常に増えてしまった。
ただ、後者に関しては操作をうまくカスタマイズし、一度自分にあったセッティングをしてしまえば、あとはX100らしい伝統的なカメラの操作で気持ちよく撮影できるので、最新技術のおいしいところ(手ブレ補正やAFの賢さや速さ)を享受しつつ、撮影時はダイヤル操作と構図とタイミングに気を配って気持ちよくスナップを撮ればOkだと思う。
首から提げて歩いてると、気持ちよくサクサクといろんなものを感じたままに撮ってしまうカメラなのだ。
懸念があるとすれば価格かな。
X100Vは、米ドルで約1400ドルだったのに対し、日本円では発売時の市場想定価格が18万円くらい(税込)だった。X100VIは1599米ドルなのに対し、日本円での価格は28万1600円(フジフィルムモール)と円安もあいまってぐっと上がってしまった。
悩ましいところであるが、持っていると単焦点コンパクトならではの感覚的なスナップをさっと撮れる魅力的なカメラなのである。
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