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富士フイルム「X100VI」を試す クラシカルなボディに手ブレ補正も搭載、中身はほぼ“最新のX”に荻窪圭のデジカメレビュープラス(8/9 ページ)

世の中のカメラがスマートフォンかミラーレス一眼かに二分されてるような情勢の中、ハイエンドコンパクトの新作が出た。富士フイルムの「X100VI」である。

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 フィルムシミュレーションの数が増えて、選ぶのが大変になったほど。頻繁に変更する人はコントロールリングに割り当てると便利だし、フィルムシミュレーションブラケットを使えばセットしたフィルムシミュレーションを「3つ」まで自動的に生成してくれる。ここまで増えると、3つでは足りないので5つはセットしたいところだ。


フィルムシミュレーションブラケットで撮った3枚。ワンシャッターで3つ作ってくれる

 フィルムシミュレーションには撮影するシーンによってハマったりハマらなかったりする。

 これはハマった例。駅の改札口。人が非常に多いので、1秒のスローシャッターでクラシックネガで撮ってみた。「彩度を抑えつつも明部と暗部の色味を変えることで深みを増した色で、立体的な表現が得られます」と解説にある。


手ブレしないってすばらしい。「クラシックネガ」にセットし、手持ちで1秒の撮影。クラシックな雰囲気がしっかり出てくれた(23mm 1秒 F8 ISO500)

 X Summit TOKYO 2024では来場者に対して「一番使うフィルムシミュレーションは?」というアンケートがあった。断トツで首位だったのが「クラシッククローム」。大きく離されて2位だったのが「クラシックネガ」。レトロな描写への人気が分かる。

 わたしも「クラシッククローム」は好きなのでよくわかる。特に屋外で撮ると差が分かりやすい。


「クラシッククローム」で撮影した公園。彩度が抑えめで空や菜の花が渋い感じに(23mm 23mm 1/4700秒 F2.0 ISO125)

 最後に夜の写真。

 ちなみにこのレンズは10cmくらいまで寄れるし、絞り開放時でも背景はきれいに丸くボケてくれる。スナップ撮影には最高だ。


店頭の人形を「REALA ACE」で。絞り開放ながら背景のボケもほぼ円形でよい。夜のスナップにもおすすめ(23mm 1/34秒 FF2 ISO1250)

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