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富士フイルム「X100VI」を試す クラシカルなボディに手ブレ補正も搭載、中身はほぼ“最新のX”に:荻窪圭のデジカメレビュープラス(7/9 ページ)
世の中のカメラがスマートフォンかミラーレス一眼かに二分されてるような情勢の中、ハイエンドコンパクトの新作が出た。富士フイルムの「X100VI」である。
今回から水準器が3D表示に対応したが(左右の傾き+前後の傾き)、3D表示時はOVFは使えないので、OVFを使う人は2Dにすべし(最初、これに気づかなくて焦った)。
さらにレバーを反対側に倒すと、右下に小さなEVFが現れて指定したフォーカスエリアのアップを表示してくれる(エレクトリック・レンジファインダー)。MF時に役立つ仕組みだ。
光学ファインダーで撮りたい人にも対応する富士フイルムならではの仕組みだが、X100VIの新機能(特に被写体検出AF)を味わいたいなら、EVFで撮る方がいい。
ただ、かっちり構図を決めたり細かい撮影設定にこだわらず、さっと覗いて撮りたい瞬間をぱっと撮りたいときはOVFの方が細かい事が気にならなくて良い。
ときにはそうして撮った方が味のある写真になったりするところも面白いのである。
先ほどのモノクロのカットはフィルムシミュレーションのACROS。このモノクロのフィルムシミュレーションは個人的に気に入っており、ちょっとしたスナップについ使ってしまう。
富士フイルムといえばフィルムシミュレーション、ということで、X100VIでは前モデルに「REALA ACE」が加わった。
ACROSとモノクロにはそれぞれフィルター付バージョンもあり、フィルムシミュレーションは合計で20モードもある。
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