25卒の3人に1人が就活でチャットAI活用 普段利用も含めると6割に マイナビ調査
マイナビが2025年卒業予定の全国の大学生、大学院生を対象に実施した調査で、学生の3人に1人が就職活動においてChatGPT等の対話型生成AIを利用したことがあることが分かった。
マイナビは4月5日、2025年卒業予定の全国の大学生、大学院生を対象に実施した「マイナビ 2025年卒 大学生活動実態調査(3月)」の結果を発表した。
「対話形式で生成系AIが質問に答えるサービス(ChatGPT等)」の利用経験を聞いたところ、就職活動以外も含めて利用したことがある割合は前年から20.5ポイント増の59.7%と大きく増加した。
なかでも就職活動において利用したことがある割合は前年から16.8ポイント増の35.2%で、マイナビは「生成系AIの利用が一般的になるにつれ、就職活動時の利用も広がっていることが分かった」としている。
「マイナビ2024年卒企業新卒採用活動調査」によると、企業側は就職活動での生成系AIの利用について「使い方に気を付けた上で活用してほしい」という意見が4割を超える。就職活動における生成系AIを利用したサービスの活用について、マイナビは「情報の信ぴょう性や剽窃(ひょうせつ)など利用において注意は必要だが、うまく利用することでスキルの1つになることも考えられる」とコメントしている。
この他、25年卒学生の3月時点での内々定率は47.4%(前年比17.4pt増)で前年を大きく上回る結果となった。職種別コースについて聞いた設問では「志望職種が決まっており、仕事内容も理解できたので応募しやすかった」が最多で45.5%だった。職業別コースに関しては「ミスマッチの心配がなく安心」や「面接時に、より明確に自分の今後のプランを表現しやすい」という声が見られたという。
調査は3月25日から3月31日にかけ、Webアンケートで実施した。対象は2025年3月卒業見込みの全国の大学3年生、大学院1年生で、有効回答は2963人だった。
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