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Google、Armベースの初カスタムCPU「Axion」発表 今年後半に提供へ

Googleは年次イベント「Google Cloud Next」で、同社初となるArmベースのカスタムCPU「Google Axion」を発表した。生成AIのトレーニングと推論に最適としており、今年後半に顧客への提供を開始する計画。

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 米Googleは4月9日(現地時間)、年次イベント「Google Cloud Next」の基調講演で、英ArmベースのカスタムCPU「Google Axion」を発表した。データセンター向けで、今年後半にGoogle Cloudの顧客に提供する予定。

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「Google Axion」を披露するGoogle Cloudのトーマス・クリアンCEO

 GoogleはTPU(Tensor Processing Unit)など、2015年からカスタムチップを構築しているが、ArmベースのカスタムCPUはこれが初。

 ARMv9アーキテクチャと命令セットを採用する「Neoverse V2」設計に基づいているということ以外、コア数やメモリ構成などの詳細は発表されていない。

 Google Cloudのトーマス・クリアンCEOは基調講演で、Axionは現在入手可能な最速の汎用Armベースインスタンスよりも約30%優れたパフォーマンスを提供すると語った。また、“現行世代のプロセッサ”と比較して、最大50%高速で60%効率が高いとも説明した。

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現行製品より60%高効率という説明

 Axionは生成AIのトレーニングと推論に最適という。社内では、BigQueryやGoogle Earthのエンジン、YouTube広告などで採用していく。

 Google Cloud顧客への具体的な提供開始時期や価格などについてはまだ発表されていない。

 データセンターで競合する米AmazonのAWSは2018年にArmベースのCPUを発表しており、米Microsoftは昨年ArmベースのカスタムCPUを発表している。

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