pixiv、「著しく写実的」な画像投稿を禁じるガイドライン改定の背景を説明
ピクシブは15日、著しく写実的な作品の投稿を禁止するとしたガイドライン改訂について、その意図を説明した。
イラストや漫画のコミュニケーションサービス「pixiv」を運営するピクシブ(東京都渋谷区)は4月15日、著しく写実的な作品の投稿を禁止するとしたガイドライン改訂について、その意図を説明した。フェイク画像や実在しないとは言い切れない人物など、紛らわしい画像の投稿を防ぐためだという。
ピクシブは10日、「イラスト、マンガ、うごイラ、及び各種投稿画像について」に記載していた禁止事項の文言を、それまでの「実写と同等もしくは著しく写実的で、性的意図を認められるもの」から「実写と同等もしくは著しく写実的なもの」へと変更した。このため、写実的な画像全般が禁止されると捉えた一部利用者から「ハイパーリアリズムといった画風・技法の投稿も禁止されるのか?」などの問い合わせがあったという。
ピクシブは、禁止する写実的な作品の例を2つ挙げている。1つは「作成手段を問わず、必ずしも性的/残虐とは断定できないが、文脈などによってはそれらの意図が認められる可能性がある写実的な画像」。例えば、実在しないと言い切るのが難しいほど写実的な児童と水着/おむつを組み合わせた画像などが対象になる。
もう1つは「人権侵害、情報操作、社会的混乱を招くことを目的とした写実的な画像の投稿」。例えば実在する未成年の飲酒シーンや政治家や著名人の逮捕された場面など、いわゆるフェイク画像を想定した。
ピクシブは「これらの投稿は、以前より望ましくない行為と捉えており、発見次第、削除などの対応を行ってきたが、改定前のガイドラインではその根拠を十分に伝えられなかった」と説明。これまでの対応とガイドラインの整合性をとり、また今後登場する可能性がある類似した事例に備えるため、「より広い範囲を(禁止)対象とした」と説明している。
なおハイパーリアズムなどの画風/技法については引き続き投稿でき、「今後も投稿が禁止されることはない」としている。
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