「テスト文字列にうんこと入れるな」──ゲーム会社の新卒向け資料“2024年版”が公開 テスト環境で悪ふざけするリスク説く
「テスト文字列にうんこと入れるな」──そんなふうに訴える新入社員向けの研修資料の2024年版が公開中だ。軽い気持ちで入れたテスト文字列が社外に漏えいした際のリスクについて説明した資料で、新たに事例などを加筆している。
「テスト文字列に”うんこ”と入れるな」──そんなふうに訴える新入社員向けの研修資料の2024年版が公開された。公開したのは、ゲーム開発などを手掛けるインフィニットループ(北海道札幌市)。軽い気持ちで入れたテスト文字列が社外に漏えいした際のリスクについて説明した資料で、新たに事例などを加筆し、21年に公開したものをバージョンアップしている。
同社がこの資料で訴えたいのは「テスト文字列には無難な文字列を使うこと」。Webエンジニアが入力フォームを作る際に使うテスト文字列に「うんこ」などのふざけた文言を入れる行為のリスクを説明。資料内では実際にテスト文字列が漏えいしたことで起きた不祥事の事例などを紹介している。
資料では「これローカル環境ですから大丈夫ですよ」といった言い訳に対して「うんこの力をなめるな」と反論。「コマンドの引数を打ち間違えた」「テスト用のファイルや画像を本番環境にデプロイしてしまった」など、さまざま要因によってテストデータが本番環境に現れるリスクを説いている。
資料では「人類ではうんこに打ち勝つことは不可能」と結論付け、対策としてテスト文字列であっても万が一漏れても問題ない文字列や、一見してテストと分かる文字列を入れることを推奨。業務システム上や仕事ではふざけないでほしいと訴えている。
資料作成したインフィニットループの松井健太郎会長は「一見ふざけているように見えるかもしれませんが、どんな方法であれ、それがインパクトを与え、記憶に残り、最終的には事故の削減や軽減につながればと考えておりますので、これからもうんこうんこ言い続けていきたいと思います」と自社ブログで説明している。
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