セガ子会社で、約4740件の個人情報漏えいの可能性 メールシステムに不正アクセス
セガ フェイブは、メールシステムが不正アクセスを受け、個人情報が外部に漏えいした可能性があると発表した。同社の取引先や従業員の情報に加え、グループ会社の顧客情報なども含まれる。
セガサミーホールディングス傘下で、玩具事業などを手掛けるセガ フェイブ(東京都品川区)は4月24日、メールシステムが不正アクセスを受け、個人情報が外部に漏えいした可能性があると発表した。同社の取引先や従業員の情報に加え、グループ会社であるフェニックスリゾート(宮崎県宮崎市)の顧客情報なども含まれる。
漏えいした可能性があるのは、セガ フェイブの取引先情報、同社従業員と家族、セガサミーグループの一部従業員の個人情報、フェニックスリゾートを2012年9月〜13年2月に利用した顧客の情報、同リゾートの取引先情報、従業員情報など約4740件。氏名や住所、メールアドレスや電話番号などの連絡先が含まれる。
セガ フェイブのメールシステムのセキュリティを管理するセガサミーホールディングス(東京都品川区)が、4月4日に不正アクセスを検知した。不正アクセスを受けたアカウントが保有する情報に、取引先や従業員などの個人情報が含まれていることを4月9日に確認し、個人情報保護委員会へ報告したという。
その後4月17日に、当該アカウントが保有する情報に、アカウントを保有する従業員が過去に従事していたフェニックスリゾートの顧客情報などが含まれることが判明した。漏えいの可能性がある個人情報にクレジットカード情報は含まれておらず、24日時点で個人情報の不正利用等は確認していないとしている。
セガ フェイブは、対策として4月22日までに同社が保有する全てのアカウントのセキュリティを強化したといい、引き続き情報を精査する予定。あわせて、今回の件に関連する人に向けて相談窓口を設置する。
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