NVIDIA、AI需要で過去最高の売上高 「次の産業革命が始まった」とファンCEO
NVIDIAの2月〜4月の決算は、売上高は前年同期比約3.6倍の260億4400万ドル、純利益は約7.3倍だった。AI需要でデータセンター向けGPUが快調で、ファンCEOは「次の産業革命が始まった」と語った。
米半導体大手のNVIDIAは5月21日(現地時間)、2024年第1四半期(2024年2月〜4月)の決算を発表した。AIの旺盛な需要を追い風に、売上高は前年同期比262%増(約3.6倍)の260億4400万ドルと過去最高だった。純利益は628%増(約7.3倍)の148億8100万ドル(1株当たり5.98ドル、非GAAPでは6.12ドル)だった。
売上高、純利益ともに、アナリスト予測(売上高は246億5000万ドル、非GAAPの純利益は5.59ドル)を大きく上回った。
ジェンセン・ファンCEOは発表文で「次の産業革命が始まった。企業や国がNVIDIAと提携し、1兆ドル規模の従来のデータセンターをアクセラレーテッドコンピューティングに移行し、新種のデータセンター(AIファクトリー)を構築して、AI製品を生産している」と語った。
主力のデータセンター向け半導体の売上高は、AI関連製品が引き続き好調で5倍以上増加し、226億ドルだった。
コレット・クレスCFO(最高財務責任者)は声明文で、データセンター向けはH100を含む「Hopper」GPUの出荷が奏功したと語った。業績発表後の電話会見では、同四半期のハイライトとして米MetaのLlama 3発表を挙げ、このAIモデルのために2万4000個のH100が使われていると語った。
第2四半期(5〜7月)の見通しについては、売上高を280億ドル程度とした。同社はまた、1対10の株式分割を行うことも発表した。
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