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スマホの電話番号を乗っ取られる「SIMスワップ」被害が増加 求められる対策とは?房野麻子の「モバイル新時代」(3/3 ページ)

ここ最近、「SIMスワップ」「SIMハイジャック」といった言葉が世間を騒がせている。一般に知られるようになったきっかけは、4月に起こった東京都の都議会議員と、大阪府八尾市の市議会議員の被害だ。

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コストの解決策は「スマホでICチップ読み取り」

 MVNOのイオンモバイルを提供するイオンリテールは、マイナンバーカードによる公的個人認証に一本化する方向性に賛同し、オンライン契約だけでなく、対面においても同じ時期に公的個人認証を開始するべきとしている。一方で、そうなるとマイナンバーカードを読み取るための環境が必要になり、その環境を誰が用意するかが課題になるとも指摘。システムを開発する時間の確保、コストに対しての支援を求めている。


イオンリテールは、対面での公的個人認証導入を支持しつつ、コスト、システム開発期間などの課題を示した(不適正利用対策に関するワーキンググループ(第4回)資料より)

 河野デジタル大臣は5月10日の記者会見で、「ICチップを読み取ることで更に厳格に本人確認ができる。民間でそのようなアプリがあれば、その使用を奨励したい。そういうものがなければ、デジタル庁で読取アプリを開発し、無償提供をしていきたい」と語っている

 大手キャリアは環境を自前で用意できるだろうが、デジタル庁が無償提供することで小規模事業者でもICチップでの本人確認ができるとなれば、ユーザーも事業者も一定の安心感は得られそうだ。

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